シートメタリィ
板金加工を依頼する上でおさえておきたいものの一つに「公差(こうさ)」があります。ここでは、板金加工における公差とは何か、どのような種類があるのかなどについて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
板金加工における公差とは、製品を製造する際に許される誤差のことをいいます。
例えば、100mmの寸法で作りたい製品だったとしても、図面に「100mm±0.5mm」とある場合、100.5mm~99.5mmの範囲内であれば、法律上許される扱いです。
また、上限と下限が同じ値であれば「±」を使いますが、上限と下限が異なる場合はプラスとマイナスをそれぞれ指定します。「100 許容差+0.4/-0.3」のような形です。
この場合、上限は100.4mmまで認められるものの、下限は99.7mmまでしか認められません。つまり、仕上がりが99.7mm~100.4mmまでであれば認められる形となります。
場合によっては、仕上がりが指定寸法よりマイナスになると困る場合もあるでしょう。このようなケースでは「100 許容差+0.2/+0.1」のように指定します。プラスになると困るような場合は、同様に双方マイナスとしましょう。
板金加工の公差の種類は、大きく分けて以下の4つです。
普通公差とも呼ばれるもので、特に範囲の指定がないもののことをいいます。ただ、どの範囲でも良いという意味ではありません。
加工業者はJISによって決められている公差に収める必要があります。精級、中級、粗級、極粗級の等級に分かれます。
公差範囲が指定されているもののことをいいます。基準寸法を「100mm」としても100mm丁度にするのは難しいので、許容範囲とする誤差を指示します。
寸法だけでは定義するのが難しい場合に公差を定めるものです。ワークの形状について細かく指示するような場合に用いられます。
軸と穴のはめあい度合いを示すものです。
例えば、8mmの棒を削り出そうとしても丁度8mmにするのは難しいので、許容できる誤差の範囲をはめあい公差で指示します。
板金加工における公差の数値は、JIS規格によって定められています。JIS規格には以下のようなものがあります。
金属プレス加工品の普通寸法公差を定めたものです。金属板を打抜き・曲げ・絞りでプレス加工したものが対象です。
金属板せん断加工品の普通公差を定めたものです。ギャップシャーやスケヤシャーなどの直刃せん断機などを用いて切断した厚さが12mm以下となる金属板の切断幅の普通寸法公差、並びに真直度及び直角度の普通公差が規定されています。
個々に公差の指示がない長さ寸法、及び角度寸法に対する公差を定めた規定です。特に一般的な公差でもあり、図面上に書かれている事柄全てに適用されます。
個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差です。こちらも、図面上に書かれている事柄全てに適用されます。
板金加工の依頼をする場合、公差についてよく理解し、正しく指定しましょう。
他にも板金加工を依頼する前に確認しておくべき基礎知識を以下で紹介しているので、参考にしてみてください。
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