サブマージアークとは

サブマージアークは、アーク溶接方法のうち、溶極式の一種です。アーク溶接とは、大気圧のプラズマ放電による発熱を利用した溶接方法で、母材と溶接材料を溶融させながら接合します。アーク溶接には「溶極式」と「非溶極式」の2種類があります。アークを発生する電極自身が溶加材となって溶融して消耗するのが「溶極式」です。「非溶極式」は、電極がほとんど消耗しない方法です。サブマージアークは、このうち「溶極式」の溶接方法です。

サブマージアークの仕組み

あらかじめ粒状のフラックスを溶接線に沿って散布しておき、その中にソリッドワイヤを送給装置によって連続的に供給して、フラックスに覆われた状態で母材とワイヤの間にアークを発生させることで融接します。フラックスはアーク熱によって溶融してスラグとなり、溶融金属を覆って大気から保護する仕組みです。

サブマージアークの種類

サブマージアークは、アーク溶接法の一種です。アーク溶接法には、非溶極式と溶極式があり、サブマージアークは溶極式に該当します。アーク溶接法の溶極式には、サブマージアークの他に被覆アーク溶接やMIG溶接、CO2/MAG溶接、セルフシールドアーク溶接があります。

サブマージアークのメリット

効率が良い

太径ワイヤに大電流を流すため、手溶接と比較して数倍から十数倍も能率が良いとされています。構造用鋼に対する高能率溶接に最も多く使用されています。フラックス中でアークが発生するため、遮光の必要がありません。長時間の継続作業が可能です。作業性に優れています。

溶け込みが深い

溶け込みが深いことも特徴です。溶接条件が適切であれば、ビード断面形状がすり鉢状で溶接品質が安定しています。ヒュームの発生もほとんどなく、仕上がりが均一で美しいです。作業者の技量に依存せず、安定した仕上がり品質を保てます。

サブマージアークのデメリット

姿勢が限られる

突合せ溶接では高い開先精度が要求されることやフラックスを散布するため、溶接時の姿勢が下向き・水平・横向きに限られてしまいます。また、溶接面の形状が直線かそれに近い曲線に限られやすいです。

軟化や脆化の発生

溶接熱が大きくなりすぎてしまうと、影響部が軟化したり脆化したりすることがあります。また、フラックスの供給と回収が必要で、スラグの剥離も必要です。

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