シートメタリィ
日本の伝統文化・折り紙をベースとして提唱された折紙工学は、板金加工にも活用されています。折紙工学とはどういったものなのか、実際に制作された板金加工の事例を交えて紹介します。
折紙工学とは、2002年に提唱された折り紙をベースとした研究領域で、産業的側面、遊戯的側面、芸術的側面などの分野において活用されています。
折り紙は、1枚の紙を折って3次元的な造形を得られるという魅力があり、子どもの遊びから芸術的な文化としてまで幅広く愛されています。
折紙工学は、折紙の特徴を利用して人の役に立つ技術を生み出す学問であり、すでにソーラーパネルやソーラーセイルなどの巨大な宇宙構造物に活用されています。また、身近な日用品として、折りたたみできる建築物や家具、傘などにも折紙工学の考え方が適用されています。
金属加工分野における折紙工学では、試作板金部品を製作している株式会社浅野と東大発ベンチャー企業Nature Architects株式会社が、新しい板金加工プロダクト開発に向けた事業提携を行ったことでも話題になりました。
折紙工学を金属加工分野に活用すると、複雑な造形物でも1枚の金属板から組み立てなしで作れるようになります。1枚の金属板に折り目加工を施せば、折り紙のように金属板を折って椅子や机のような複雑な造形物が実現できるのです。
ほかにも、明治大学発ベンチャーである株式会社スペースシーファイブが、折り紙のように美しく折りたためてスプリングバックしないペットボトルの開発にも取り組んでいます。
今後も、さまざまな製品が折紙工学によって進化していくことが期待されます。
実際に折紙工学を活用して制作した板金加工の事例を紹介します。

福岡県にあるリョーユウ工業株式会社によって制作されたのは、折り紙を板金加工で表現したいというテーマから作られたもので、ステンレスを約1000回、突き曲げを繰り返し製作されています。曲げる際には、歪まないように角度を少しずつ細かく修正しながら形成していったそうです。
この作品を3台組み合わせることによって、ランプシェードや植木鉢カバーなどの用途に使用できます。

こちらの作品は、すでに製品として完成しているもので、ステンレス製のランプシェードになります。内側鏡面仕上げ、外側ヘアライン仕上げが施されており、無限にひろがる光と影の表情を楽しむことができます。スタイリッシュな幾何学のインテリアとしても魅力的です。
折紙工学を活用した板金加工は、身近な日用品にまで及んでおり、今後ますます進化していくことが見込まれます。加工を依頼する際には、折紙工学でどんなものが作れるのかを知り、対応している業者を探すことから始めてください。
当サイトでは、ほかにも板金加工の基礎知識について多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
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