フラッシュ溶接とは

フラッシュ溶接は、アブセット溶接と類似の溶接方法です。「融接」「圧接」「ろう接」の3種類のうち「圧接」に属し、その中でも電気抵抗を利用した抵抗溶接に区分されます。継手端面を軽く接触させて通電し、その熱を利用して溶接する方法です。通電している2本の電線を接触させると、バチ・バチと鳴って火花が飛ぶのがイメージできるでしょう。このときに発生する熱が金属を溶かし、溶接します。

フラッシュ溶接の仕組み

アブセット溶接との違いは、通電する時点では母材に圧力をかけていないこと。通電の最初には強い加圧は行わず、接触させるだけで溶接電流を通じ、電気抵抗で発生した熱によって温度が上昇し接合温度に達したところで圧力をかけ、圧接する仕組みです。

フラッシュ溶接の種類

フラッシュ溶接は、抵抗溶接の一種です。抵抗溶接は、溶接したい2片の金属母材を加圧し、母材に電流を流すことで発生するジュール熱という抵抗発熱を利用して金属を溶かし、圧接します。金属母材を突き合わせて溶接する方法や上下に重ねて溶接する方法などの違いによって、スポット溶接、プロジェクション溶接、シーム溶接、バット溶接、アプセット溶接の5種類に区分されます。

フラッシュ溶接のメリット

熱影響が少ない

端面を軽く接触させて通電する方法のため、加熱範囲が狭いことが特徴です。熱影響部が少ないため、高品質な仕上がりが期待できます。また接合強度が強く、信頼性が高いです。

消耗品が少ない

材料を突き合わせて電流を流して圧接するという方法で、材料同士を直接融接することから、消耗品が少ないのもメリットのひとつです。消耗品にかかるコストを削減できます。

フラッシュ溶接のデメリット

設備が高価

消耗品は少ないものの、溶接設備が非常に高価な点が大きなデメリットです。初期投資にコストがかかります。

少量生産には向いていない

融接速度が速く、高能率であることはメリットです。自動化しやすく、大量生産に向いています。反面、少量生産には向いていません。導入コストをかけて自動制御により大量生産する場合に向いている溶接方法です。

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