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板金加工では、鉄板を円筒形に曲げる加工も可能です。ただ、数量や大きさによって適した加工方法があるので注意が必要です。ここでは、円筒形の板金加工の種類や注意点についてまとめました。
板金を円筒形に加工するには、大きく分けて2つの方法があります。
ロール加工は、複数のローラーの間に板金を通し、そのローラーを回転することによって曲げていき円筒形にする方法です。
板金を金型に固定させる必要がなく、溶接する箇所が1点となるため、見た目がきれいに仕上がるというメリットがあります。
しかし、鉄板の両端部分にはロールがかかりにくくなるため、まず両端を曲げてから加工する必要があり、長いものは加工できないなどのデメリットもあります。
絞り加工は、ベンダーブレーキというプレス機を用いて、素材をプレスしながら曲げていく加工方法です。
ベンダーブレーキにプレス部分(パンチ)と受け側に金型(ダイ)を設置して素材をプレスしていくため、金型の形状を変えたり圧力の調整をしたりすることで、希望の角度に曲げる加工が可能になります。
円筒形以外にも、円錐や角錐、球頭などさまざまな形状に加工でき、大きいものや長さのある素材の加工にも向いています。大量生産も可能なので多くの製品の加工に採用されています。
絞り加工について詳しく知りたい方は、こちらのページも参考にしてください。
円筒形の板金加工で失敗しないために、以下の注意点をチェックしておいてください。
円筒形の板金加工を依頼する際には、加工する材質に合った方法を選択してください。
鉄材は曲げやすく安価なため使いやすい素材ですが、さびやすい特性があるため、加工後にメッキを施してもらえるかどうかなども確認しましょう。
ステンレス材はさびにくいものの、曲げ加工がしづらく加工の際の熱が原因で割れたりスプリングバックが起こったりするので、しっかり対策してもらう必要があります。
アルミニウム材は軽くて柔らかいので加工しやすい素材ですが、その分壊れやすいのでクラック対策やスプリングバック対策が必要です。
加工方法によって適した素材のサイズや加工できる数量などが異なります。
ロール加工では、厚さや長さによっては加工できないものがあるため、筒の径が大きくて数量の少ないものの加工に適しています。
絞り加工では、厚みのある素材や長いものでも対応可能で、数量の多い加工にも向いています。
円筒形の板金加工では、クラックやスプリングバックなどの問題もあり、場合によっては素材が壊れてしまう危険性もあります。業者に依頼する際には、円筒形の板金加工に詳しく、クラックやスプリングバックの対策を行っているかどうかなども考慮して選ぶようにしましょう。
板金加工にはさまざまな方法があり、円筒形の加工にもいくつかの種類があります。素材やサイズなどによって適した加工方法は異なりますので、依頼したい内容によってどの方法にするか検討してください。
当サイトでは円筒形以外にも板金加工の基礎知識について多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
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