板金加工でコストダウンを実現するには、コストがかかる理由を把握する必要があります。その上で、コストアップ要因を一つひとつ解決し、コストを下げていきましょう。またコストダウンに対して真摯に取り組んでくれる業者の選定が大事になります。

本記事では板金加工で「コストが高くなる要因」と「コストダウンができる材料」について解説。板金加工を依頼する際の参考にしてみてください。

コストが高くなる要因

板金加工のコストが高くなる要因はさまざまです。製品に使う材質、部品点数や加工に要する時間や難易度などがあり、ここではコスト上昇の原因となる要素を5個解説します。

金型などの初期費用

板金加工の中でも曲げ加工や溶接などを選ぶと初期費用はありませんが、金型を必要とする加工方法を選んだ場合、金型を作成する費用がかかります。特に専用のオリジナル金型などにすると初期費用は膨れ上がります

製品に使う材料

精密板金においては単純に製品に使う板材によってコストが上昇します。板材の厚いものや、耐食性を高めた特殊な材料などを使うと価格が高くなります。

板厚が多様

板金で使用する板の厚さの種類が多いと余分な材料を購入する必要があるのでコストが上がります。また、板厚が違うと材料費以外にも加工時に別の金型を使ったり、溶接でも電流を調整したりと作業が増えロスが発生します。

少量多品種の板金部品

たとえば産業用機械などを製作する際は、それぞれの目的に応じて留め具やパーツなどの形が異なるケースが多いです。種類が増えれば増えるほどパーツの少量多品種化は進みます。

小ロットの部品は加工コストが高くなる原因です。

研磨(バフ掛け)が多い

医療関連や食品関連の場合、衛生上の問題もあり製品の表面を研磨するバフ掛けを施すことが多いですが、研磨する箇所が多いと費用が高くなります

特に傷のないことを条件とすると研磨だけでなく、取り扱いの際にも注意を要するため業者としてもコストアップをせざるを得ません。

コストダウンができる材料(対策)

板金加工でコストが高くなる要因がわかったところで、次にその対策を一つひとつ解説します。コストダウンをするには、それらの要因を一つひとつ業者の協力のもと解決していかないと実現は不可能です。

金型の費用を抑える

金型を使うことで板金加工のイニシャルコストが高くなります。対策としては、業者で過去に使ったさまざまな金型や冶具を流用したり、簡易金型を採用したりするなどの工夫でコストを抑えることが可能です。

特に試作や少量生産を依頼するときは可能な限り金型に費用をかけないようにしましょう。

材料費を抑える

板金加工において簡単なコストダウン方法は材料費を抑えることです。可能な限り特殊な金属などを使わず、一般に出回っている汎用品を使うとかなりのコストダウン効果が期待できます。

また板厚を薄くすることでも材料費を抑えられます。製作する製品に合わせた性能と費用のバランスを考えた材料選定が重要です。

板厚を統一する

板金加工では板厚を統一することがコストダウンに直結します。なぜなら板厚を統一することで、余計な作業コストを抑えられるからです。たとえば曲げ加工において板厚が同じであれば同じ金型で加工できるので、板厚に合わせた段取り変えなどをしなくてもよくなります。

板厚が同じものを使うことで、複数の板厚を買うことによる余分な費用もかかりません。

研磨が必要な箇所を明確にする

研磨が必要な箇所を明確にすることで、余計なお金を使わないで済むケースがあります。たとえば、食品関係の場合、衛生上どうしても研磨が必要な箇所はありますが、不要な部分も多いです。

そこで、研磨の要否を事前に細かく指定することで無用なコストアップ要因をカットできます。また研磨の度合いについてもしっかりと事前に相談をして許容範囲を定めることもコストダウンには重要です。

板金部品の共通化

製品製作で使用する留め具やパーツを共通化するとコストダウンが可能です。部品を共通化することで加工費を下げられるからです。

留め具などの部品は、穴の位置などが違うだけで、比較的形状が似ているものが多く存在します。それら似ている部品を集約化して同じものを使えるようにすると部品の点数削減ができ、かつ生産や在庫管理の簡素化にもつながるでしょう。

部品を共通化することで、最終的にはコストダウンにつながります。

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